伊藤熱子(いとうあつこ)
名古屋市生まれ、刈谷市在住
はり師・きゅう師
NARDアロマアドバイザー
介護予防運動指導員
温灸マイスター
吸玉・筋膜スライドカッピングセラピスト
私が現在鍼灸師になるまで、そして目指すもの
~高校生から鍼灸に出会うまで~
私は、高校2年の理系か文系かを決める時、小学生の時に読んだブラックジャックの影響で、医療の道に進みたい「医者?」。しかし英語が苦手でした、このまま理系に行っても数学も難しくなる、英語もやらないといけない、これでは共倒れになる、数学は好きでしたしそこそこできたので、私立文系なら英語に時間かけられると、やむなく私立文系コースに。
高校3年の受験の際、それでも医療の道を捨てきれず「看護師」、しかし親に「看護師は大学を卒業してからでも学校に行ける、とりあえず普通の大学に行きなさい」と反対を受け、敢え無く無難な私立短大に進学し、そしてその後は看護には進まず卒業後製造業の会社へ入りました。
私は数学が好きだったので面接の際経理部に希望を出し、もちろん希望通り経理部に配属になりました。ほとんどの人が「数字が苦手だから経理部は絶対嫌」と言っていましたから。
そして経理部ではずっと数字とにらめっこ、結婚、出産、産休育休を取り仕事していました。
主人の転勤をきっかけに専業主婦に。
専業主婦もいいなぁ、でもずっと仕事をしてきた私は「社会と関わりたい」と思うようになりました。
しかし子供がいて時間に制約がある、じゃあ子供を預けて以前のように勤めるのか?子供が幼稚園に行っている間だけの仕事をするのか?
自分で何かできたら子供を見ながら社会と関わっていけるのではないか?と思い、ならば「自分で何かしよう!」という結論に達しました。
しかし、私に何ができるのか?何がしたいのか?手に職があるわけでもない。
ずっと悩みました。
学生時代からの夢である医療に少しでも関わり合いたいと主婦である私にできる医療系の資格を取ったり、美容にも興味があったので、子供がいても自分で見ながら仕事ができるよと勧められたエステシャン、技術を教えてもらえる!自分でできる!、しかし上の技術を教わるには顧客を何名か集める、そして次の技術に行くためにはまた顧客を集める、自分が思っていたものとは違ったので資格を取るまでにはいたりませんでした。
結局何も変わらないまま時は過ぎていきました。
そうこうしているうちに子供も大きくなり、時間にも余裕ができるようになったので、ちょっと外で仕事をしてみようかなと思い、友達に誘われて劇場の仕事をしました。
外で仕事をしてみると、またもや昔の思いが蘇ってきました。
“自分で何かしたい!”
そう思っていた私は運命の出会いをするのです。
~鍼灸との出会い~
テレビの番組で美容鍼灸をやっていました。
ビビッ!!
これだ!って思いました。
今まで鍼なんて受けたこともありませんでした、なのに私の中に電気が走ったんです。
すぐに色々と調べ入学試験の手続きをしました。
小論文や面接、久々に緊張。
入学の許可ももらえ、入学が待ち遠しくて仕方なかった。
しかし現実は甘くはなかったです。
1年生の時は聞くもの全てが暗号か何かにしか聞こえず、何度心折れそうになったことか。
同級生は子供とそんなに歳も違わない子ばかり、どんどん吸収していく中でただでさえ暗記が苦手だった私は人の何倍も努力をしないといけませんでした。
入学前までやっていた携帯ゲームも削除、テレビも基本見ない、ドラマは厳選して録画、電車の中も当然勉強時間、私が入ったクラスは昼間部だったので授業は昼から、しかし朝から学校に行って空き教室で勉強、そんな学生生活を3年間。
でも辛いことばかりではなかったです。
この学校に入らなければ出会えなかった子供と同じ年代の同級生、とてもいい子たちばかりでおばさんだと特別扱いをせず普通に接してくれました。
同世代もいたので励みになりました。
当たり前ですが皆さんしっかりしていて、私は助けられてばかりでした。
そんな私に周りの友達は「すごいね、私なら出来ないわ」「そんなの頭に入らないわ」と。
いいえ、歳だからできないと諦めなくていいんです、人間いくつになってもやればできるんだということを身をもって体験しました。
~鍼灸の素晴らしさ~
鍼灸を受けたことがない私が鍼灸の世界に入り、鍼灸の素晴らしさを知りました。
学生生活3年間、身体も精神も酷使したにもかかわらず授業で施術しあうお陰で不調もなく過ごすことができました。
身体はもちろん、お顔に鍼をした後はポカポカ、目はパッチリ、とてもクリアになり見やすくなります。
お肌の艶も出て、お化粧のノリも変わってきます。
この素晴らしさを早くみんなにわかってほしいと思いました。
昔からの負けず嫌いの性格で必死に3年間勉強し、国家試験も無事合格、晴れて鍼灸師となりました。
就職した鍼灸院では技術や接客、右も左もわからない自分を一から育ててもらいました。
その合間に勉強会やセミナーに参加をして自分の引き出しを増やしていったり、本場の技術を見るために中国の各地まで研修に行ったりしています。
たったこれだけ?髪の毛ほどの細さの鍼とお灸で体が改善していく。
自分自身の治癒力で変わっていく、こんな素晴らしいものはないです。
NHKの番組や雑誌などで取り上げられることが多くなりましたがまだまだ鍼灸は知られていません、知っていても何だか痛そう、怖いと思っていらっしゃる方が多いです。
中には痛いとおっしゃる方もいらっしゃるのは事実ですが、ほとんどの方が「えっ?
もう刺さってるんですか?」とおっしゃられます。
「最初は怖かったですが、今は気持ちいいです。」「刺されたまま寝てしまいました。」
そう言ってご満足いただいています。
~目指すもの~
私は、お顔のお悩み、お身体のお悩み、お顔、お身体の不調で笑顔をなくしてしまった方々を笑顔にしたい。
先生に出会えてよかった、やってもらってよかったと笑顔になっていただける、
あそこに行くと元気になれるよね! と言われる鍼灸院を目指していきたいです。